概要
バックアップ対象のディスクが下記の場合、増分イメージのマウントに失敗する事があります。
- Microsoft iscsi software target
- USB HDD
- 共有ディスク型クラスタ(MSCS,MSFC)
失敗するシナリオ
環境:
- iSCSIので接続されたディスク:Xドライブ
- バックアップ・ターゲットドライブ:Xドライブ
- ノードA:ActiveImage Protectorはインストールされています。
- ノードB:ActiveImage Protectorはインストールされていません。
手順:
1) ノードA:基本と増分バックアップを実行します。
2) ノードA:Xドライブを外します。
3) ノードB:Xドライブを接続します。
4) ノードB:Xドライブにデータを更新する。
5) ノードB:Xドライブを外します。
6) ノードA:Xドライブを接続します。
7) ノードA:増分バックアップを実行します。
この時、ActiveImage ProtectorはXドライブの$AIPMAPを更新します。
しかし$AIPMAPに保存されたマシンIDは変わっていないため、正しく増分バックアップが実施されます。
7)のステップで作成された増分イメージをマウントすると下記エラーが発生します。
エラー内容
X:(割り当てたドライブレター)にアクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読みとることができません。[OK]
* たとえイメージマウントに成功しても、追加や存在しているデータは正しいデータでありません。
原因
ActiveImage Protectorは、ビットマップ情報を追跡するための $AIPMAP を作成します。このファイルには、ビットマップ情報とマシンIDが保持されています。
しかし、他のサーバーで変更されたデータの追跡が出来ません。
従って、他のサーバーにおいて変更される前の変化から増分のバックアップを作成します。
この不整合は、実際のデータと増分イメージファイルで発生します。
回避策
1) スケジュールの無効/有効を行い、次回の増分バックアップを強制的にリコンサイルさせます。
2) 一度基本バックアップを実施します。
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