概要
結合処理に関する注意点が3つあります。
1) 増分バックアップを行っているコンピューターから結合処理を実行してください。
他のコンピューターから実行すると、増分バックアップの管理情報に不整合が発生します。
結合処理後の増分バックアップがリコンサイルイメージとして作成されます。
* AIPバージョン3.5.7.1193 ( SP5 ) にて別コンピュータからの実行に対応しました。
例)
サーバーA: AIPインストール、バックアップ作成対象のサーバー
サーバーB: AIPインストール、結合処理のみ使用するサーバー
Step1) サーバーAで保存先に下記イメージ ( 基本 + 増分のセット ) を作成します。
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
Step2) サーバーBから、結合 ( consolidate ) を使用して、Step1.の2つの増分を結合します。
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
Step3) サーバーAの増分バックアップが動作すると、リコンサイルによる増分バックアップが作成されます。
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
Step4) 他のコンピューターからの結合が行われない限り、次回の増分では、増分バックアップが作成されます。
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
1_00001_i00003.aii
*リコンサイル機能を使用していない場合は、Step3) で基本バックアップイメージが作成され、
Step4) では増分バックアップが作成されます。
イメージファイル名は、バックアップ対象の環境のレジストリに保持されています。
回避策はサーバーA から結合を行います。
2) レプリケーション先の設定で「レプリケーション先には新しいイメージファイルのみ複製を作成する」を設定し、
レプリケーション先のバックアップイメージに対してのみ結合 ( consolidate ) を行うと、
イメージ保存先とレプリケーション先でイメージ名がずれてレプリケーション先のイメージセットに問題が発生します。
例)
サーバーA: AIPインストール、バックアップ作成対象のサーバ、イメージ保存先
サーバーB: レプリケーション先のフォルダーが存在するサーバー
Step1) サーバーA で保存先に下記イメージ ( 基本 + 増分のセット ) を作成します。
イメージ保存先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
レプリケーション先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
Step2) サーバーA から、結合 ( consolidate ) を使用して、レプリケーション先のみ Step1) の 2 つの増分を結合します。
イメージ保存先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
レプリケーション先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
Step3) サーバーA の増分バックアップが動作すると、下記の構成になります。
イメージ保存先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00002.aii
1_00001_i00003.aii
レプリケーション先:
1_00001.aiv
1_00001_i00001.aii
1_00001_i00003.aii
レプリケーション先のイメージセット名がずれるため、レプリケーション先で結合されたイメージセット以降の増分イメージは使用できません。
サーバーAで Step3) の増分バックアップ動作前にイメージ保存先、およびレプリケーション先の両方に対して結合を行ってください。
3) イメージの結合では基本メージと増分イメージのイメージセットが同一フォルダーに存在する必要があります。
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