現象
Hyper-Vでダイナミックメモリ機能を使用する仮想マシンで重複排除の圧縮を有効にしてバックアップを実行すると、メモリ不足によるエラーが発生したり、パフォーマンスが極端に低下することがあります。
1) Exit -311が発生する場合
VssStart()
com exception caught(0x8007000e) in VssStart
:
{IDS_STRING3018}Exit Code: -311
2) Exit -601が発生する場合
OCB::Cache Name: ?GLOBALROOTDeviceHarddiskVolumeShadowCopyx$AIPMAP
OCB::ReadFile Bitmap Cache 3276800 Level=ERROR [1453]
CD2::Open cache file error: ?GLOBALROOTDeviceHarddiskVolumeShadowCopyx Level=ERROR [1453]
:
{IDS_STRING3018}Exit Code: -601
原因
ActiveImage Protectorは、ダイナミックメモリによるバックアップ実行時のメモリ拡張をサポートしていません。
ActiveImage Protectorは、サービスの開始時に仮想マシンに割り当てられた空きメモリを認識し、そのメモリ内で操作を試みます。
したがって、大容量のデータや重複排除率が非常に高い環境では、重複排除の圧縮を有効にしてバックアップを実行すると、仮想マシンに割り当てられた物理メモリが多く消費される場合があります。
その結果、メモリ不足によるバックアップ失敗、またはパフォーマンスが極端に遅くなる可能性があります。
回避策
静的メモリに変更し、物理メモリの空き容量を8 GB以上に設定します。
空き容量を確認するコマンド
> typeperf "MemoryAvailable MBytes"
対象製品
- ActiveImage Protector 2016R2 / 2018 / 2022 Windows版
- ActiveImage Protector 4 / 5
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。