概要
ベアメタルリカバリが実行されてもブートエントリがないため、OSは起動しません。
UEFIシステムでは、各マシンのNVRAMにブートエントリが作成されます。
したがって、構成が変更された場合、ブート・エントリーがないため、ブートは実行できません。
再現する手順:
1)仮想マシンAを作成します。
2)仮想マシンAにCentOS7.xをインストールします。
3)仮想マシンAをバックアップします。
4)仮想マシンBを作成します。
5)仮想マシンBでBare Metal Recoveryを実行します。
6)仮想マシンBは起動しません。
これはUEFI特有のものであり、AIP側の問題ではありません。
HDDのみが交換され、ベアメタルリカバリされた場合、OSを起動することができます。
ベアメタルリカバリ後に起動しないOSは下記です。
- CentOS6.x
- RHEL6.x
- CentOS7.5以前
- SLES15 / SLED15
- OpenSUSE15
- Debian9~11
* RHEL7.x 以降はベアメタルリカバリ後に自動的にブートエントリを作成するため、回避策は必要ありません。
回避策
1) LinuxベースBEを起動し、ベアメタル復元後エントリが格納されるパーティションを確認します。
# parted -l
Model: Msft Virtual Disk (scsi)
Disk /dev/sda: 17.2GB
Sector size (logical/physical): 512B/4096B Partition Table: gpt Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 211MB 210MB fat16 EFI System Partition boot
2 211MB 1285MB 1074MB xfs
3 1285MB 17.2GB 15.9GB
この場合、/dev/sda1にEFIのパーティションがあります。
2) 下記コマンドを実行しブートエントリを作成します。
CentOS7.5以前の場合
# efibootmgr --create --label CentOS --disk /dev/sda1 --loader /EFI/centos/shimx64.efi
CentOS6.x / RHEL6.xの場合
# efibootmgr --create --label CentOS --disk /dev/sda1 --loader /EFI/redhat/grub.efi
SLES15の場合
# efibootmgr --create --label SLES --disk /dev/sda1 --loader /EFI/sles/grubx64.efi
OpenSUSE15の場合
# efibootmgr --create --label OpenSUSE --disk /dev/sda1 --loader /EFI/opensuse/grubx64.efi
Debianの場合
# efibootmgr --create --label Debian --disk /dev/sda1 --loader /EFI/debian/grubx64.efi
3) LinuxベースBEを再起動し、OSを起動します。
対象製品
- ActiveImage Protector 2016R2 / 2018 / 2022 Linux 版
- ActiveImage Protector 2018 / 2022 HyperAgent
- Deploy USB
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