概要
レスキューブートから起動するときに、grubで下記エラーが表示され起動に失敗することがあります。
原因
/opt を別パーティションや別デバイスにマウントしているとISOファイルのパスが異なってしまうため発生します。
これはOS上で得られる情報からgrubのエントリを生成しており、grubではマウントする前のデバイスの情報しか参照されないためパスが異なってしまうためです。
/opt を別デバイスにマウントしている場合は、下記説明のようにgrub上でのパスが異なり、起動に失敗します。
OS上のマウントポイント # lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT sda 8:0 0 20G 0 disk ├─sda1 8:1 0 500M 0 part /boot/efi ├─sda2 8:2 0 1000M 0 part /boot ├─sda3 8:3 0 16G 0 part / └─sda4 8:4 0 2.5G 0 part [SWAP] sdb 8:16 0 3G 0 disk └─sdb1 8:17 0 3G 0 part /var sdc 8:32 0 6G 0 disk └─sdc1 8:33 0 6G 0 part /opt sdd 8:48 0 5G 0 disk └─sdd1 8:49 0 3G 0 part /home sr0 11:0 1 993.6M 0 rom # ls /opt/Actiphy/LinuxISO/RescueBoot/ AIPBE_x64_Debian11.iso
grub上でのデバイス grub> ls (hd0) (hd0,gpt4) (hd0,gpt3) (hd0,gpt2) (hd0,gpt1) (hd1) (hd1,gpt1) (hd2) (hd2,gpt1) (hd3) (hd3,gpt1) /dev/sdc1 のデバイスを参照 grub> ls (hd2,gpt1)/Actiphy/LinuxISO/RescueBoot/ ./ ../ AIPBE_x64_Debian11.iso
上記からそれぞれのパスを確認すると下記になります。
OS上のISOパス /opt/Actiphy/LinuxISO/RescueBoot/AIPBE_x64_Debian11.iso grub上のISOパス (hd2,gpt1)/Actiphy/LinuxISO/RescueBoot/AIPBE_x64_Debian11.iso *(hd2,gpt1)には、/optは存在しないためパスが異なってしまいます。
回避策
/opt のディレクトリは、別パーティションや別デバイスでマウントしないようにしてください。
対象製品
ActiveImage Protector 2022 Linux
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