概要
スケジュールと保有ポリシーについての考え方の一例です。スケジュール作成の際にご参考下さい。
例えば下記のようなスケジュールと保有ポリシーを設定しスケジュールを作成したとします。
スケジュール
ベース 日曜日 00:00 毎週日曜日に1回増分を作成
増分 月曜日~土曜日 00:40 各曜日1回増分を作成
イベントバックアップ 有効 Windowsのシャットダウンまたは再起動時にバックアップを作成
シャットダウンバックアップ機能について
https://actiphyhelp.zendesk.com/hc/ja/articles/13451168406937
作成したスケジュールは、設定したすべてが動作対象となり、指定した時刻およびシャットダウン時に動作します。
保存先にベースが無い場合、初回の増分の動作時刻でベースを作成します。以降はスケジュール通りの動作になります。
保有ポリシー 有効
保有するバックアップイメージの世代数:1
新世代作成前に旧世代を削除する 無効
保有ポリシーは、指定した世代数を超えたベースの作成をトリガーとして、最古のベース+増分のイメージファイルのセットが自動削除されます。そのため、イベントバックアップのみや、増分のみを行うスケジュールを設定している(永久増分の)場合は自動削除のトリガーが発生しないので、保有ポリシーの設定は機能しません。
同スケジュールを使用しコマンドラインでベースや増分バックアップを実行した場合や、ダッシュボードのスケジュールから、対象のスケジュールを右クリックで手動でベースまたは増分を実行した場合も保有ポリシーの対象になります。
例えば、上記の設定の場合、下記のように動作します。
1) 初回のスケジュールは、手動等でベースを作成していない限りベースを作成します。
スケジュール作成時に手動でベースを作成した場合はスケジュール通りの動作になりますが、ベースを作成しなかった場合は、初回のスケジュールは増分時刻であっても必ずベースを作成します。
2) ベースの作成後は、シャットダウンが行われるたびに、イベントバックアップの定義により増分を作成します。また、増分のスケジュール時刻でも増分バックアップが行われます。
3) 日曜日のフルのタイミングでは、他の方法でフルを作成しない限り2世代目のベースの作成になるので、「ポリシー設定 1」 かつ 「新世代作成前に旧世代を削除する 無効」 の定義により、日曜日のベースの作成後に1)と2)で作成されたベース+増分の全てを削除します。作成後には2世代目ベースのみが残っている状況になります。
保存先に余裕が無い場合、「 新世代作成前に旧世代を削除する 有効」は、3)のベースを作成する前に1)と2)の過程で作成したベース+増分ファイルを削除しますので保存先の逼迫を軽減する手段となり得ますが、ベースがエラーになると保存先に何もない状況が起きる可能性が出るので、保有ポリシーは 2 に変更すると安全です。
以降は、各スケジュールの設定に沿ってバックアップを作成します。
対象製品
- ActiveImage Protector 2018
- ActiveImage Protector 2022
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