概要
ActiveImage Protector には各種設定のエクスポートとインポートを行う機能はありません。
通常、設定の移行元と移行先が同一PCである場合や、移行元と移行先のAIPのバージョンが同一の場合、正常に移行を行うことができますが、場合により正常動作しない可能性があります。その場合は新規作成し直し等が必要となり、完全に動作を保証することができないことをご了承の上、ご利用下さい。
当該記事をご利用の際の注意点
- 移行ができるのは以下です。その他(HyperStandby,vStandby)は非対応です。
1)スケジュール設定(エージェント/エージェントレス/ファイルバックアップ)
2)環境設定
- ImageCenter等の弊社別製品と組み合わせて運用している場合、継続運用不可となり、各種再設定となる可能性が高いです。
- ポストバックアップのスケジュールが動作しない場合は下記対応下さい。
ホスト名変更後にポストバックアッププロセスが動作しない
https://actiphyhelp.zendesk.com/hc/ja/articles/13451167661081
保存先のイメージファイルを手動で削除するとポストバックアップやImageCenterの各機能が動作しない
https://actiphyhelp.zendesk.com/hc/ja/articles/32750030954009
- ActiveImage Protector 2018 でエクスポートした設定を ActiveImage Protector 2022 にインポートをする場合は正しく動作しません。
- エクスポート/インポート を行う環境が AIP2018同士やAIP2022同士であっても同一のメジャーバージョン間以外では正しく動作しない場合があります。
例)バージョン 7.0.3.8919 の環境でエクスポートし、 バージョン 7.5.0.9448 の環境へインポート
AIP2018リリースノート
https://webhelp.netjapan.com/AIP/Windows/2018/ja/docs/html/releasenote.html
AIP2022リリースノート
https://webhelp.actiphy.com/AIP/2022/ja_JP/docs/releasenote.html
アップグレード等を行い同一バージョンにしてから記事の手順の実施を推奨します。
AIP2018 Update7またはAIP2022へのアップグレードについて
https://actiphyhelp.zendesk.com/hc/ja/articles/13451132159513
- Windows Edition 間での違いは設定の以降は可能ですが、Windows EditionとLinux Edition間の移行は不可です。
例)Server Editionでエクスポート、Virtual Editionへインポート は可
Server Editionでエクスポート、Linux Editionへインポート は不可
- AIP.db は ActiveImage Protector 2022 以降に実装されたファイルです。このファイルは ActveImage Protector Service サービスにより掴まれているので、エクスポートやインポートを行う前にサービスの停止が必要です。
- ファイルバックアップは Windows版 ActiveImage Protector 2022 以降で実装された機能です。
以上の注意点をご確認の上、設定のエクスポートとインポートを実施下さい。
Windows Edition での手順
各種設定のエクスポート
1) Windows サービスを起動し、ActiveImage Protector Service サービスを停止
2) 以下のフォルダー及びファイルを任意の場所にコピー
- AIPインストールパス
C:\Program Files\Actiphy\ActiveImage Protector\ or C:\Program Files (x86)\NetJapan\ActiveImage Protector\
profiles (エージェントバックアップのプロファイル)
schedules (エージェント/エージェントレスバックアップ等各機能のスケジュール設定)
filebackup (ファイルバックアップのプロファイル)
vmbackup (エージェントレスバックアップのプロファイル)
AIP.db (ハイパーバイザーの登録情報等)
AIP.ini (各種設定)
consolidation (ポストバックアップの結合設定)
replication (ポストバックアップのレプリケーション設定)
verify (ポストバックアップの検証設定)
folderhistory.ini (保存先の記憶情報)
- Windowsログオンユーザーのパス
C:\Users\<ログオンユーザー>\AppData\Local\ActiveImageProtector\guicfg.ini (HyperBack 認証情報、CloudStorageの記憶情報等)
*AppDataは隠しフォルダーのため、Windowsエクスプローラで隠しフォルダーを表示するよう事前に設定下さい。
3) Windows サービスを起動し、ActiveImage Protector Service サービスを開始
各種設定のインポート
1) Windows サービスを起動し、ActiveImage Protector Service サービスを停止
2)エクスポートしたフォルダーとファイルをインポートしたい環境の同一パスへ上書きコピー
3) Windows サービスを起動し、ActiveImage Protector Service サービスを開始
※基本的にエクスポート元と先の対象ディスクが同じであればそのまま動作しますが、スケジュールを編集しバックアップ対象の選択に問題がないかの確認を推奨します。
Linux Editionでの手順
各種設定のエクスポート
1) ターミナルを開き、ActiveImage Protector Service サービスを停止
systemctl stop aipservice.service
2) 以下のフォルダー及びファイルを任意の場所にコピー
AIPインストールパス
/opt/Actiphy/ or /opt/NetJapan/
profiles (エージェントバックアップのプロファイル)
schedules (エージェントバックアップその他各機能のスケジュール設定)
AIP.db (ハイパーバイザーの登録情報等)
AIP.ini (各種設定)
consolidation (ポストバックアップの結合設定)
replication (ポストバックアップのレプリケーション設定)
verify (ポストバックアップの検証設定)
folderhistory.ini (保存先の記憶情報)
guicfg.ini (CloudStorageの記憶情報等)
3) ターミナルを開き、ActiveImage Protector Service サービスを開始
systemctl start aipservice.service
各種設定のインポート
1) ターミナルを開き、ActiveImage Protector Service サービスを停止
systemctl stop aipservice.service
2) エクスポートしたフォルダーとファイルをインポートしたい環境の同一パスへ上書きコピー
3) ターミナルを開き、ActiveImage Protector Service サービスを開始
systemctl start aipservice.service
※バックアップ対象が非LVMでエクスポート元と先の対象ディスクが同じあれば基本的にはそのまま動作しますが、LVMシステムの場合、VGの名前が異なることが多いため、移行先の環境ではスケジュールを編集し、LVMシステムのバックアップ対象に正しくチェックが入っているかの確認を強く推奨します。
対象製品
- ActiveImage Protector 2018
- ActiveImage Protector 2022
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